
引越しの必須アイテム・段ボールに関する基礎知識やトリビアのほか、その入手方法や上手な詰め込み方、平均的な段ボール使用量などをご紹介します。荷物を運んでいる途中に段ボールの底が抜けないガムテープの貼り方もお教えします!
業者さんからもらえる段ボールはおおむね2種類
引越しを業者さんにお願いする場合、ほとんどの業者さんは段ボールを無料で提供してくれます(段ボール代も引っ越し費用に含まれていると言えなくもありませんが)。
枚数には上限が設けられていますので、まずは業者さんに相談してみましょう。
業者さんから提供される段ボールは、ほとんどが大と小の2種類です。ただし、サイズは会社によって異なっています。
段ボールのサイズには
- 100サイズ…短辺32cm×長辺35cm×高さ33cm
- 110サイズ…短辺35cm×長辺35cm×高さ35cm
- 120サイズ…短辺35cm×長辺50cm×高さ35cm
- 130サイズ…短辺35cm×長辺60cm×高さ31cm
- 140サイズ…短辺38cm×長辺59cm×高さ37cm
などがあり、このうちの2種類が採用されていることが多いようです。
段ボールは何枚もらえる? 上限は?
引越し業者さんや、依頼するプランなどによって異なりますが、単身向けのプランなら20枚、家族プランなら50枚が一般的なようです。
段ボール使用量は単身者で10~15個
では、引越し業者さんに段ボールを何枚依頼すればいいでしょうか?
ある調査によると、単身者とファミリーが使用した段ボールの枚数に関するアンケート結果は以下の通りです。単身者は10枚、ファミリーバ30枚という答えが一番多くなっています。これを参考に業者さんに依頼する枚数を算定してみてください。
単身者が使用した段ボール枚数
- ~10枚…72.3%
- ~15枚…14.0%
- ~20枚…7.9%
- ~30枚…4.4%
- ~40枚…0.8%
- ~50枚…0.4%
- 51枚以上…0.2%
ファミリー(2人以上)が使用した段ボール枚数
- ~10枚…9.3%
- ~15枚…4.7%
- ~20枚…10.4%
- ~30枚…41.5%
- ~40枚…7.2%
- ~50枚…7.4%
- 51枚以上…19.5%
出典:https://hikkoshi.suumo.jp/oyakudachi/smarttech/05.html
自力で段ボールを入手する方法
自力で引越しを行う場合などは、業者さんから段ボールを提供してもらえません。そのため、自分で入手する必要があります。方法としては
- スーパーやコンビニ、電気店などでもらう
- 購入する
が挙げられます。購入する場合の価格は荷造りテクニック1│荷造りの基本で紹介しましたので、近所のお店などでもらう場合の注意点をご紹介します。
スーパーなどで段ボールを入手する際の注意点
段ボールがもらえるお店は
- スーパーマーケット
- コンビニ
- 電気店(家電量販店)
- カーショップ
などがあります。電気店(家電量販店)やカーショップは穴場と言えるかもしれません。もし近くにこうしたお店があるなら、店員さんに聞いてみることをおすすめします。その際は、事前に
- 何枚(何箱)欲しいか
- どんなサイズが欲しい
を明確にしておくことをオススメします。
もちろん、すべての店舗が協力的とはいえません。また、引っ越しシーズン(3~5月)はライバルも多いため、欲しい枚数が手に入らないこともあります。早めに手を打っておくことが肝要です。
引越し用に適している段ボールとは?
引越し用に適した段ボールは以下のような段ボールです。
- 飲料…作りがしっかりとしています。
- スナック菓子…大きめのサイズが入手できます。
- 紙オムツ…サイズが大きいので軽くてかさばるモノ用に使えます。
- ホイール…カーショップで販売しているホイールが入っていた段ボールは丈夫でキレイなものが多く、同じものを一気に入手できる可能性があります。
一方、以下のような商品が入っていた段ボールは避けた方がよさそうです。
- 野菜や果物…濡れていたり虫がついていることがあります。
- ティッシュ箱など軽い商品…薄い作りなので破れやすい。
段ボールの強度を保つ組み立て方
段ボールを組み立てる時、底の面は短い方から折り込み、ガムテープを貼ります。側面には3センチ以上出すようにします。
ツイッターでは次のような呟きが話題になっていました。
《お願い??》
ただの一配達員なので言えることは限られていますが、大切なお客様の荷物を守るためですので見て頂けると嬉しいですm(_ _)mとりあえずダンボールとガムテープのお話です。 pic.twitter.com/Jt9TaiY9of— 陽亮(´ω`)♂ (@Yohsuke_ND) December 10, 2017
テープの貼り方、選び方も参考になると思います。
段ボールへの荷造り・梱包テクニック
荷造りテクニック1│荷造りの基本でも一部はご紹介しましたが、段ボールに荷物を詰める時の4つのテクニックをご紹介します。
小さな段ボールには重い荷物
本や雑誌、書籍などは、必ず小さいサイズの段ボールに入れましょう。大きなサイズの段ボールに詰め込んで一気に運ぼうなどとは考えは失敗の元です!
段ボールの側面に中身と新居で運び込む部屋名を書く
開包作業がスムーズに行うために必ずやっておきたいのが、段ボールの側面に箱の中身と新居での置き場所を書いておくことです。例えば【キッチン道具・台所】といった具合です。
引っ越し業者さんもこの表記を見て運び入れを行えますので、搬入時間の短縮にもつながり、運び入れ間違いも回避できます。
色付きのガムテープで段ボールを区分
荷造りの段階で、段ボールを閉める時に使うガムテープの色を複数用意しておき、荷物を区分すると便利です。
例えば
- 割れモノが入っている…赤
- 引越し後すぐに使うもの…青
という具合です。
また、割れ物が入っている段ボールには目立つ色で「割れモノ注意」と記載することもお忘れなく。
引き出し単位で荷造り
例えば、
- 洋服ダンスの△段目
- 食器棚の〇段目
という風に、引き出し単位で段ボールを作ると、開梱がスムーズです。
また、本棚の本を並び順のまま段ボールに入れておけば、新居でそのまま戻せるので、大変便利です。
まとめ
段ボールの入手方法は、業者さんに依頼するか自力で入手するかに分かれますが、いずれにしてもどれくらい必要かを把握しておく必要があります。
そこで役に立つのが、荷造りテクニック1│荷造りの基本でご紹介した荷物リストです。荷物リストは段ボールに入れない大きな荷物をメインに記載しますが、「リストに記載されていないものは段ボールに入れる」ということになります。リストを元に、ザックリでいいので必要な段ボールの数を算出しておきましょう。
段ボールの入手や詰め込み(梱包)は面倒な作業です。
「重いものは小さい段ボール」「重いものは下に詰める」の鉄則を守りつつ、開梱時にできるだけ楽ができるように、側面への記載は忘れずに実施しましょう。